BCPは、早い者勝ちです。
首都直下地震のような広域災害が発生すると、市中から入手可能な経営リソースは、極端に少なくなります。東京近郊にある某電気設備工事会社では、東北地方で発生した東北地方太平洋沖地震の時に、事業に必要な銅線の入手が困難になりました。市中に出回る銅線が東北地方の復旧作業に向けられたためです。たとえ自社が被災していなくても、経営に必要なリソースの確保が困難になることがあります。ましてや、首都直下地震などにより自社も被災するような広域災害においては、さらに困難になるでしょう。有効なBCPを適切なタイミングで他社に先駆けて発動し、市中でひっ迫するリソースの確保を行うことが必要になります。
「BCPは早い者勝ち」です。